舞台巡りに関するメモ 【吹雪御前編】

天外魔境Ⅱの舞台巡りに関する考えをまとめるために書いただけの文章です。

 

これから舞台巡りをしていく上で漠然と舞台巡りをするのではなくテーマを設定してから、そのテーマに沿った舞台巡り(合わせて資料集めも)をしていきたいと考えています。今まで暗黒ラン巡りや四つの銅鐸巡りなど土地やイベントに関するテーマを設定してきましたが、これからは『キャラクター』に焦点を当てた舞台巡りを考えています。

で、その焦点を当てていきたいキャラクターですが、まずは『吹雪御前』を考えています。

吹雪御前の舞台巡りなんてすることがあるのか…と、思ってしまいそうですが、吹雪御前の足取りを追っていくと意外と舞台巡りの遣り甲斐があるように感じます。

では、頭の中の計画をまとめてみます…まず、吹雪御前は根の一族ですから、当然根の国の出身だと思われます。ゲーム中での根の国は現在の島根県とされていますので島根県、特に出雲大社にまずは訪れようと思います。出雲大社は何度か行ったことがあるのですが、舞台巡りという意識が無かった頃のことですので写真を撮っておらず、今回改めて巡りたいと思います。また、出雲大社近くの道の駅『大社ご縁広場』には『未来を拓く』と名付けられた国引き神話をモチーフとした石碑が存在します。ゲーム中でも四人の火の勇者が根の国を綱で引き寄せていましたが、あのイベントの元ネタは西暦700年代に成立した出雲国風土記にあります。非常に印象的なイベントでありますのでその石碑も見てみたいですね。

以前の考察でも触れましたが、吹雪御前は『御前』と言うくらいですから、夫となる人物が存在したかと思います。(そしてもしかしたら子供も)出雲大社を訪れて「あぁ、ここが吹雪御前の実家なんだなぁ~どの辺に家があったのかな~」と思いにふけるのが、第一段階です。

 

絹の父である酒呑童子は京都の池田公の娘である綾をさらいます。(実際には綾と酒呑童子の同意の上での計画的な行動)そのさらわれた綾を奪還するため(という名目で)軍隊が送られます。この綾姫奪還部隊の指揮官が吹雪御前になります。この辺りの情報はNPCの会話から得ることが出来ますが、大雑把な情報しかないので細部は不明となっています。しかし、吹雪御前が奪還部隊(実際には襲撃部隊)の指揮官であることは一般の村人にも複数目撃されていますので吹雪御前が指揮官を務めたこと自体は特に秘匿されたことでもないようです。勿論、奪還部隊の正体が根の一族であることがバレてはいけませんし、実際、村人からは人間の武士集団であると思われていたようであり、部隊の存在はそこまで怪しまれていないようです。(20年も経った今更奪還部隊を送ることと、襲撃の内容があまりにも残忍であったことは村人も不信がったようですが…)

綾部村の老女NPCの台詞で

 

蒸し暑い夏の夜じゃ……

京から綾姫を連れもどしに来たという

武士の集団が大江山に入ったのじゃ

 

 というものがありますので、襲撃部隊は京都で編成されたことが、民衆の間にも広まっていることが分かります。ということは襲撃部隊は秘密裏に編成された訳ではないようです。(そもそも綾姫の奪還という大義名分があるので別に隠す必要はない。)部隊の存在が公になっている以上、指揮官である吹雪御前の存在も京都での部隊編成時には公になっていたかと思います。実際、大江山襲撃部隊の指揮官が女であったことは、大江山周辺の複数の村人に目撃されています。さらに妄想を続けるのなら、部隊が秘匿された存在であるならばともかく、綾姫奪還という公の大義名分がある以上、指揮官である吹雪御前は然るべき筋に出陣の報告をした可能性があります。その然るべき筋とはタイクーンなのか、池田公なのか分かりませんが、ここで気になるのが、その際の吹雪御前の外見です。吹雪御前はほぼ人間と同じ外見をしていますが、長い角があることだけは人間との大きな差になっています。当然、角を着けたままでは根の一族であることが、バレてしまいます。しかし、吹雪御前には変化の能力がありますので人前に出る際に角だけ隠すことは簡単かと思われます。さらに顔そのものを変えたか否かというと、私は顔は変えていないと思います。前述したように吹雪御前は女でありながら襲撃部隊の指揮官を務めていたことを村人に目撃され、大きなインパクトを残しています。もし、目撃した村人に怪しまられないことを第一に考えるのならば、顔を男に変えてしまうことが最も適当でしょう。そうでありながら、あえて女の顔のまま襲撃の指揮を執ったということは、顔自体は変えていないのではないかと思います。(女でありながら指揮官を務めていたことと非常に残忍であることが、村人の印象に強く残ったのであり、他の女の顔に変えたとしてもその点は同じことだと思われます。)

天外魔境Ⅱの池田公は酒呑童子伝説における池田中納言が元ネタかと思われますが、池田中納言自体は天外魔境の創作のようです。当然、池田公の屋敷の元ネタも特にないかと思いますが、有名な公家屋敷の跡を訪れてみて『この辺が池田公の屋敷で吹雪御前は素顔のままでここに出陣の挨拶に来たのかなぁ、この辺で襲撃部隊の編制をしていたのかなぁ~』という思いにふけりたいと思います。これが第二段階です。

 

 

吹雪御前は部隊を率いて大江山を襲撃し、絹の両親である酒呑童子と綾を殺害します。さらに綾の皮膚を剥いで綾の姿に化けます。(文字にするととんでもない残虐性の持ち主ですね…)

大江山は既に訪れていますが、写真を撮らなかったのでもう一度訪れたいと思います。さらにただ訪れるだけではなく、京都方面から大江山に向けて吹雪御前が通ったであろうルートを辿りたいと思います。これが第三段階です。

 

 

その後、ゲームイベントにおいて吉備国の矢喰城にてデーロンに捕まり、人質になった状態(という芝居)で卍丸達の前に姿を現します。そして死んだはずの綾が生きていたことに衝撃を受けた絹は翌日、単身綾の後を追いかけます。そして絹はデーロンに捕まってしまい、二人そろって安芸国の白銀城まで連行されることになります。以前の考察でも触れましたが、娘である絹は綾が偽者であることに全く気が付いていません。姿形だけでなく人間性までコピーしてしまう吹雪御前の能力の高さを察することが出来ます。矢喰城のモデルは岡山県総社市の鬼ノ城であると思われます。既に鬼ノ城には訪れています。これが第四段階です。

 

そして吹雪御前は安芸国広島県)の白銀城にてその真の姿を露わにします。卍丸、カブキ、極楽を一瞬で戦闘不能に追い込み、絹も殺害しようとしますが…安芸国広島県)が、根の将軍である吹雪御前の最期の地となります。白銀城は勿論、架空の城でありますが、Lマップと現実の地図を見比べてみると厳島が近いようですし、白銀城撃破後のNPCの台詞で

 

なんでも広島の殿さんが白銀城の

あった島にでかい鳥居を建てて

綾姫を供養することにしたってよ

 

島の名前もな 宮島って名に

変えるんだとよ

けっこうなことじゃねぇか!

 というものがありますので、やはり厳島(宮島)が吹雪御前、最期の地であるようです。宮島も以前、訪れたことがありますが、写真が鳥居が一枚に鹿が何枚かだけなのでさぁ、どうするか…これが第五段階。

 

 

 

そして最後はエンディングである、京都の送り火です。白銀城で落命した吹雪御前ですが、エンディングにおいて蘇っており、絹一家の後ろに佇んでいます。吹雪御前が蘇っていることには賛否あるようですが、私は蘇ってくれて良かったと思います。あらゆるものが許される、という寛容さはある意味で非常に日本的だと思うんですよね。あいつは悪い奴だったから死んだままでいい…という不寛容さは卍丸達に似合わないかなと、そもそも卍丸達自身が聖と邪が入り混じって産まれた存在なわけで…きっと吹雪御前もその後、鬼族と協力して復興に力を尽くしたはず…だといいなぁ。

京都の送り火は去年訪れました。(今年も行きたかったけど職場の行事だったんだよなぁ…)これが吹雪御前巡りの最終段階なわけです。

 

さて、長々と舞台巡りに関する計画を書き出してみましたが、吹雪御前関連の舞台巡りに関しては既に訪れている場所も多く、そこまでの難易度でもないかと思います。これから涼しくなりますし、連休でもあればバイクで全部巡れるかなぁ~と楽観しています。

もう一つの候補である『はまぐり姫の足跡巡り』と比べればそりゃあ、ねぇ…