とんでもなく個性的なコンビニ『立山サンダーバード』

 

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え~この度、天外魔境のはまぐり姫の舞台巡りとして富山県立山町の尖山に登ったのですが、尖山登山については後日、詳細な記録をアップさせていただきますし、次に作成する同人誌にも収録したいと考えています。

富山を訪れたのは尖山が、第一目標ではあったのですが、もう一つ楽しみにしていた場所として今回紹介したいところがあります。

それがコンビニ立山サンダーバードです。ネットの情報からでもかなーり個性的なコンビニであることが伝わってきましたので、尖山登山と一緒に訪れました。

 

外観は普通のコンビニだが…



 

と、その前にですがコンビニ(コンビニエンスストア)というのは便利なものです。今や単なる商店というのに留まらず、小さなデパート、小さな役所といってもよい程の広範多岐に渡るサービスが受けられます。

この便利さは「普遍性」という概念に支えられているかと思います。つまり、全国どこに行ってもコンビニがある限り同じサービスが受けられるということですね。

しかし、『どこに行っても同じ』というのは安心ですし、便利ではありますが、その反面『つまらなさ』や『刺激の無さ』につながることでもあります。

今のコンビニはほぼセブンイレブン、ローソン、ファミリーマートの三つに統合されているように思いますが、二十年くらい前まではバラエティに富んだコンビニが色々とありました。

たとえば「ポプラ」なら弁当のご飯が炊きたて、「サークルK」なら肉まん、なぜかレア感があってそれ自体に魅力があった「am/pm」……と各コンビニで特徴を出していたように感じます。

無論、コンビニというのは便利で普遍的であることが目的でありますから(そもそもコンビニエンスという言葉自体が、便利を意味します)、普遍的な上記の三つに統合されることは自然ですらあります。

ただ、前述したようにどこに行っても一緒、というのはどこか寂しさがあるのも事実なわけです。(このヘンの問題は司馬遼太郎が、文明と文化という観点から論じていましたね。)

 

 

 

 

そこへいくと今回紹介する立山サンダーバードは普遍性の真逆を行く『特殊性』、『文化性』だけで突っ切っているような激烈な刺激がありました。それではご紹介~

まずはJR富山駅に隣接する富山地方鉄道電鉄富山駅から乗車。

それにしても電鉄富山駅の駅員が異様に若くて(どうみても十代にしか見えない)、一瞬「学生の職場体験?」と思ったのですが、たぶん新入社員なんでしょうね。(実際、切符の受け渡しや対応でちょっと混乱していた)

そして電車に50分程揺られて目的地である横江駅へ……揺られてと書きましたが、富山地方電鉄は実際かなり揺れます!うちの地元の路線も結構揺れるのですが、ここの鉄道はその上をいくレベルの揺れっぷり!(スマホをつついていると歩きスマホ禁止システムが作動するレベル)

 

小屋みたいだが、これが駅舎

 

横江駅を降りて駅舎(という名の小屋)を出ると左折します。そして50メートルほど歩くとすぐにお目当ての立山サンダーバードがありました。

観ての通り外観はまぁ、普通のコンビニっぽいんですよね。しかしそんな中でも左手に見えるキリンの力水しか売っていない自動販売機がなんらかのオーラを発しています。

 

そしていよいよ入店。とその前にサンダーバード店内は写真撮影が禁止されており、その旨を示す注意書きが至る所に掲示されていました。

これはいかに買い物をせずに写真だけを撮る人が多かったであろうことを想像させます。商店なんだから、きちんと買い物をしましょう。

例外的に写真撮影が許可されていたのが、マーケティングマップとでも言いますか、どこから来たのか教えてね!地図です。

 

コストがかからないというのは素晴らしいことだ。



 

紙の地図に自分でシールを貼るという原始的手法に安心感すら覚えてしまいますね。いや、実際こういう方法って直感的に分かりやすいですし、金もかからないし、停電とも無縁ですから強いと思いますよ。

それにしても我が地元からはあまり訪れていないようですね。がんばれ!〇山県人!

買ったものしか写真が無いので語りにくいですが、店内は非常に個性的です。私は煙草を吸いませんが、煙草の品揃えも凄くて愛煙家にとってはそれだけで行く価値があるのではないでしょうか。

 

そして店内には立山サンダーバードのオリジナルグッズである、バッジ、ステッカー、Tシャツ、バッグなども多数販売されていました。どうもデザインもお店の方がしているようでしてこれぞまさしくオリジナルというやつでしょう。

私が買ったのはこのバッジなのですが、なんというか手作りの味があると思いません?ちなみにデザイナー料がかかっていないから安いと思われるかもしれませんが、まぁまぁいい値段がしました、笑。(でも、完全オリジナルだからこそ自由な値段が付けられるとも言えますからね。)

 

普通に良いデザインだと思う

 

そしてコンビニといえばやっぱり楽しみは食べ物ですね。食べ物に関してもこの立山サンダーバードはスゴイですよ。

私が買ったおにぎりはこれです!

 

う さ ぎ

 

どうです、セブンやファミマでうさぎが売ってたらビビるでしょ?でもそれが普通にあるのが、この立山サンダーバードなんです。ちなみに他にも熊、馬、サメとかもありましたね。近年、ジビエというのが注目されていますが、その究極系なんじゃないでしょうか。

ちなみにこのうさぎのおにぎりですが、尖山の山頂で食べましたが、味の方はほぼ鶏肉もしくはシーチキンでした。それでいて値段は普通のおにぎりの三倍くらいするという…(ごく普通の梅干しにぎりとかも売っています。)

たしか熊に関しては800円くらいしたような。話のネタにするにはいいかもしれませんが、食料にするなら普通のおにぎりにした方が良いと思います。

あとお茶もここで買っていきましたが、ペットボトル飲料に関してはやや割高になっていますので気になる人は富山で買っておいた方がいいですね。

 

さて、「とがりやまのうえでおにぎりを~(語呂わるっ)」というノリで登山を終えて下山すると丁度12時頃になり、食べたのがおにぎりとチョコレートだけだったので、もう一度サンダーバードに寄って昼食を買いました。

おにぎりは食べたということで今度はサンドウィッチにしました。先程、変わり種を選んで微妙な思いをしたので今回は確実に美味いだろうというヤツを選びました。

 

食べ物の名前とは思えない



 

で、買ったのがこれです。『大仏』です。は?と思われるかもしれませんが、大仏を思わせるほどボリュームのあるコロッケサンドのことだそうです。

食べてみると確かにボリュームたっぷりで味も良く、大満足でした。

ちなみに炭酸飲料の品揃えもかなり独特で初めて見るような物が多かったです。餃子サイダーなる商品もありまして一瞬、心が揺れましたが、止めた方がよいとセンサーが警告を発してくれて、この炭酸水にしました。でもこれも初めてみましたねぇ。

 

この炭酸水はおいしかったです。うちの近所でも売って欲しいくらい

 

こんな感じで非常に個性的なコンビニである立山サンダーバードでした。ちなみに店番をしているのが80歳くらいのおじいさんで自分の服装を見て

「お兄ちゃん恰好きまってるねぇ」「(トレッキングポールの入った袋を見て)それなに入ってるの?釣りにきたの?」

という感じで声をかけてくれました。奥には他にも店員さんがいたようですね。

 

とても楽しいコンビニですので皆さんも富山を訪れた際は行ってみてはいかがでしょうか?天気の良い日に尖山に登ってサンダーバードのおにぎりやサンドウィッチを食べるというのも良い休日だと思いますよ。